2008年11月30日日曜日

ノンタイトル~本編7~

2008年11月30日 日曜日


あの日のメール以来、

彼女と連絡はとっていない。

メールを受信する度に、最近はドキドキしながら

携帯電話を覗くようになっていた。

僕からも何度もメールをしようか迷ったが、

彼女へ、なんてメールで話かければいいのかわからなかった。

下手なメールでも、入れて火曜日に会えなくなる事が怖かった。

だから、僕から連絡はしないでおこうと思った。


明日からは12月が始まる。

もう今年も残りわずかだ。

今日は特に予定もなかったので

部屋の掃除をした。

やりはじめると、始めの意図していた掃除から

いつの間にか、大掃除にかわっていた。

終わった頃には、可燃と不燃のゴミ袋の山になってしまった。

こんなにゴミ袋が多いと、

終わってからも片付けた気が起こらない。


でも、掃除をした事によって

気持ちも整頓できたような気がした。

彼女と会うのは、火曜日だ。

気持ちの準備はもうとっくにできている。

今すぐにでも、会いたいぐらいだ。

以前学食で、女の子達が話していたのを覚えている。

「会えない時間が、二人の愛を育むんだよ。」

と話していた。

僕にはさっぱりわからなかったが、

今の方が余計に理解できない。


やっぱり、今すぐにでも会いたし

ずっと一緒にいられたらと思う。

彼女も、僕と同じような気持ちを抱いてくれているだろうか。

こんな質問、死んでも聞けやしない。


僕は、開いてカーテンをしめようとした。

ふと、外をみてみると

夜空には星が輝いていた。

「明日は、きっと晴れるだろうな。」


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