2009年2月1日日曜日

山田さとる君。

僕は、小学5年生。

僕の苦手な算数のテストが返ってきた。

10点だった。

10のとなりに0を書いてみた。

100点になった。

初めてとった100点。

帰ってお母さんに見せてみた。

怒られた。









うさぎ小屋の掃除当番だった日。

小屋の掃除をしてたら、

1匹のうさぎがやたら僕になついてきた。

えさをあげたら、すごく嬉しそうに食べた。

それを見てたら、すごくかわいく思えた。

その1匹に名前をつけた。

山田ウサ彦。

オスかメスかわからなかったけど

なんとなくオスだと思った。

名前をつけたら余計にかわいく思えた。

だから、家に持ち帰った。

そしたらお母さんにまた怒られた。




音楽の時間、みんな壇上へ上がり

グリーングリーンを唄っていた。

僕はパパと二人でーってな具合で。

悲しい曲だった。

でも、隣で唄っている長尾が

やたら揺れながら口を大きく開いて唄っている。

まるで、合唱部だ。

その揺れる肩が、真剣に唄っている

僕にぶつかってくる。

だんだんむかついてきたので

あいつの肩がぶつかってきた瞬間に

僕は自分の肩で押してやった。

あいつは向こう側にいた井上にぶつかっていき

ドミノ倒しのように

おもしろいぐらいみんなが倒れていった。

そのドミノは女子の方まで続き

最後には、2列目に立っているのは

僕だけになっていた。

先生の方をみると、目が合った。

事の次第をわかっているみたいだった。

僕は先生に呼ばれ、廊下で怒られた。

それから少しの間、廊下に立たされた。











音楽の授業が終わった。

先生も職員室へ戻っていった。

いつも上に飾ってある

瀧 廉太郎の写真がずっと気になっていた。



























僕は筆箱から、マジックを出した。

それで、椅子を持って来て

それを写真の前において登った。

まず、手に持ったマジックで

眼鏡を黒く塗りつぶしてみた。

タモリになった。

それから、まゆげをつなげてみた。

タモリじゃなくなった。

それから鼻の穴を黒く塗ってみた。

塗り過ぎた。

鼻だけ、小堺かずきになった。


教室に戻った。

次の社会の授業が始まった。

そしたら、音楽の浜中先生がやって来て

僕を呼んだ。

瀧さんの写真に落書きした犯人が

僕だと言う。

こんな思春期の僕を犯人扱いするなんて

なんてデリカシーのない女かと思った。

僕は完全に否定した。

そしたら先生が、マジックを出してきた。

山田さとると書かれたマジックを落としていったみたいだ。

僕は、とりあえず謝った。

職員室へ連れてかれた僕は、その後みっちりと怒られた。







山口が、新しい少年ジャンプを持っていた。

貸してくれと言ったら貸してくれた。

優しい奴だ。

家に帰って、ジャンプを読んでいた。

プリンを食べながら。

そしたら、本にプリンが落ちた。

カラメルたっぷりの部分が。

僕は急いで、洗面所に行って

水に濡らした指で、汚れた部分をこすった。

そしたら、インクがにじんで余計に汚くなった。

とりあえず、濡れた本を外で乾かしていた。

1時間たって、とりに戻ったら本が落ちていた。

昨日、降った雨のせいで少しぬかるんだ地面の泥が

本について更に汚れた。

僕はそれを持って、自分の部屋に行った。

それで、消しゴムで汚れをとろうとした。

力をいれすぎたせいか、今度はページが破れてしまった。

次の日、山口に本を返した。

ちゃんと謝ったのに泣かれた。

男のくせに、泣きやがった。

そしたら、担任の山本先生がやってきた。

それで、また怒られた。











遠足の前日、お母さんから渡された

おやつ代の300円を持って、

駄菓子屋に行った。

そしたら、駄菓子屋の前で

長谷部が手に持った銃を僕に向けてきた。

そしたら、パーッン!と大きな乾いた音がした。

僕は撃たれたと思った。

でもまだ生きてた。

それはおもちゃの音がなる銃だった。

駄菓子屋に入った僕は

すぐにその銃と火薬を買った。

駄菓子屋の前で、長谷部がにやにやしていた。

その視線の方向に目をやると

バカ面した、橋本が自転車をこいでこっちに

向かってくる。

僕は、長谷部に今度は僕にやらせろと言った。

自転車を停めた橋本にむかって

僕は、引き金をひいた。

パーッン!

橋本は驚いて、停めたばかりの

自転車と一緒に倒れた。

おかしくて仕方なかった。

それから、遠足のおやつを買いに来る

ぜっこうのカモがくる度に、銃の引き金をひいた。

みんな、おもしろいリアクションをしてくれた。

僕はその度に、腹をかかえて笑った。

火薬がなくなる度に、駄菓子屋で買って弾を補充した。

気がついたら、おやつ代の300円がなくなった。

家に帰って、お母さんにおやつ代を

落としたと言ってみた。

そしたら、僕の後ろポケットにはいってる

銃を取り上げた。

嘘がバレてたみたいだ。

また、母さんに怒られた。












遠足の日の朝、外は雨が降りそうな天気だった。

すると電話が鳴った。

僕は電話をとると、相手はクラスの前山だった。

やっぱり雨で遠足は中止で

通常授業だという連絡網だった。

僕はお母さんに、遠足が中止になった事を伝えた。

次に僕が連絡網をまわす相手は山根だ。

あいつは昨日、ものすごく遠足を

楽しみにしていた。

授業中も後ろから

おやつ何を買うだとか

お弁当の中身の予定は何だとか

ちょっと浮かれ過ぎじゃないかと思った。

だから僕には、遠足が中止だなんて

あいつをがっかりさせるような事はできなかった。

僕は迷わず、山根を飛ばして

和田に電話した。

僕は家を出て学校へむかった。

教室にはいってちょっとしてから

山根がリュックサックをしょって教室に入ってきた。

僕は連絡網の事はすっかり忘れてて

大笑いながら、おまえ何 遠足気分でいるんだよと言った。

でも山根は本気で僕に怒って来た。

その後も、山本先生から大目玉をくらった。













今日は、木下が風邪で休んだ。

いつもよく遊んでる奴だ。

僕は喜んだ。

なぜなら今日の給食は揚げパンだ。

給食の時間、僕は揚げパンを1個ビニル袋に入れた。

それで、山本先生に

連絡帳と一緒にこの揚げパンも

木下の家に届けると言った。

先生は快く了承した。

僕は、木下の家に行く途中

あいつの揚げパンを頬張りながら

歩いていた。

あいつは体調が悪いから

こんな油で揚げたパンなんて

体に毒だからだ。

僕は、なんて友達思いな男だろうと思った。

スーパーを曲がった所で、

クラスの女子の宮田と若林が、話の花を咲かせていた。

こいつらはクラスでもちょっとませガキな女だ。

特にタチが悪いのがすぐに先生にチクル事だ。

僕は、何度かこいつらに

帰りの会で先生にちくられた事がある。

僕は食べていた揚げパンを隠し

来た道を戻った。

次の日、やっぱり先生に呼ばれた。

揚げパン食べただろと言われた。

もう素直に認めてやった。

ものすごく怒られた。

ついでに、今日登校してきた

木下にも怒られた。







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