2009年2月25日水曜日

嵐山 トヲル。

おれは、嵐山トヲル。

感受性豊かな、21歳。

まだ学生だ。

おれは、この地球が大好きだ。

この地球がもたらしてくれている

大きな財産に、おれは感動を覚える。

時計の針は、8時を指していた。

今日は、朝一番からの講義がある。

おれは、急いで家を出た。

そして、駐輪場に置かれた

おれの自慢の愛車のサドルにまたがった。

すると!?

ハンドルが冷たい!

こんなにも冷えきっているなんて!

すまなかった!

ミシェール!

おれとした事が、こんな凍えそうな季節に

おまえを独り、寒空の下に残すなんて

おれは、おれは・・・。

おれは、号泣した。

溢れんばかりの涙が、流れ出た。



そして落ち着いたおれは

愛車のミシェールに乗り学校を目指した。

目の前の信号が、点滅している。

おれは、ブレーキをかけてミシェールをとめた。

しかし、サラリーマン風のおじさんが

一生懸命、横断歩道を走っていた。

しかし、点滅がまもなく終わろうとしている。

間に合うのか。

すると!?

おっさんは、無事に横断歩道を渡りきったのだ!

「おっさーーん!」

おれは、感動の余り歓喜で声が出てしまった。

間に合うなんて、渡りきるなんて!

お腹の周りのコレステロールにも負けず

おっさんは、渡りきったのだ!

なんて、素晴らしい光景なのだろう。

信号の向こうには、おっさんが立ち止まり

ハンカチで、汗をぬぐっている。

その汗は、まさしく青春だった!

おれは、心の底から感動していた。

自然と、頬をつたう涙。

頑張れ、おっさん!

おれも、おっさんのような何事にも

立ち向かって行ける、大人になるよ!

おれも、涙を拭こうと

ポケットから、ハンカチを出そうとした。

しかし、ポケットの小銭が1枚

地面に落ちてしまった。

それを拾おうとした瞬間!?

アスファルトの割れ目から、雑草が生えているではないか!

「これが生命なのかー!」

おれは、ミシェールから降り

その場にかがみこんだ。

朝霜のせいか、葉の表面には

わずかな水滴がついていた。

「おまえも泣いているのか!」

この雑草も、生きる事の喜びに

今、打ち震えているのだ!

おれも、おまえも

この地球に生きているんだよ。

どんなに踏み潰されようが

這い上がって行く。

なんて、素晴らしいんだ!

これこそが、雑草魂なのか。

おれは、涙がとまらなかった。



今日は、なんて素晴らしい朝なのだろう。

信号が青にかわった。

おれは、また学校を目指した。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんなに頭がかわいそうな人でも
頑張って生きてるんだね!
地球って素晴らしい!!
tofuさんを見てるとなんだか
自信がわいて来るよ!ありがとう。

tomo さんのコメント...

幼馴染みマンさん!

いつもコメント、ありがとう!

でも、できれば日本語でコメントしてくれると

意味が理解できるので、助かります!