ヒーロー。

むか〜し、むかし、ある所に

ちっちゃいおっさんが住んでおったそうな。

ちっちゃいおっさんはいつも

「地球の平和は私が守る！」と口癖のように話しておった。

ある日の事、

女の子が大切にしていた風船が

木の枝にひっかかってしまい泣いておった。

それを目撃したちっちゃいおっさんは

急いで電話ボックスに駆け込んだ。

何やら、電話ボックスの中で着替えをしていたそうな。

電話ボックスから出てきたちっちゃいおっさんは

女の子の元へ駆け寄った。

ブルーのスウェットスーツに

赤いマントを羽織ったちっちゃいおっさんはこう言ったそうな。

「梅干し食べてスッパマン！」

案の定、風船はとれずに

苛立ったちっちゃいおっさんは

近くにあった石を風船に投げつけた。

破裂した風船は、ちっちゃいおっさんの足元へ

落ちてきました。

それを拾った、ちっちゃいおっさんは

「お嬢ちゃん、はい風船。」と

その女の子に返してあげたそうな。

めでたし、めでたし。