2010年2月25日木曜日

朝まで生ブログ。

「最近、なんか作風が偏ってきてるのよね。」

中堅議員の若松加代子だ。

ペタッとした髪に黒ブチ眼鏡で

そこから覗かせる意地の悪そうな目が

おれは嫌いだった。

「そうなんだよ、ただ自分が楽しんでるだけとしか

 いいようがない。民衆の事なんて君は

 これぽっちも考えてないんだよ!!」

佐川栄太郎。

7年前の汚職事件後、人が変わったかのような

キャラづくりが大成功し

今じゃ、メディアでも人気の高い議員のひとりだ。

「安ネタの、デパートよ!あんなの!」

新人議員の新山恵子だ。

新人だけあって、キャンキャンとうるさい。

「という、お3方の意見を踏まえ

どう考えておりますか?」

田原さんの鋭い目が、おれに向けられた。

おれは一息ついてからゆっくりと話し始めた。

「確かに、自己満足的な所がありました。
 
しかし、私も含めてみなさんが

楽しいと思ってくれたり

哀しいと思ってくれたりと

このブログを通じて

みんなで泣いたり笑ったりできれば

幸いだと思い、書き続けてきました。

その気持ちは今も変わらず

のほほん工房はこれからも

続けて行く所存であります!」

会場内が一瞬静まり返った。

そして次の瞬間、

拍手とスタンディングオベーションの嵐に

おれは包まれた。

「すばらしい!あなたは!」

佐川議員だった。

「あなたは紳士よっ!

 デパートの紳士服売り場よ!!!」

意味が全く理解できなかった。

疑惑のデパートという昔の名言をどうしても使いたかったのだろう。

新山議員の気持ちだけは受け取っておく事にした。

「本当に先程のあなたの気持ち。

 信じていいんだね?」

田原さんが、念を押すように

おれに言った。

「今もこれからも

 この気持ちだけは変わりません!」

すると田原さんは言った。

「ファイナルアンサー?」

番組が違うだろうと思った。

しかし田原さんの、してやったりみたいな

勝ち気な笑顔におれは負けた。

「ファイナルアンサー。」

とおれは答えた。
















という訳で、これからも

のほほん工房を宜しくお願いしまーす!







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